Behind The Scene...クルーズの舞台裏日記

cruiseって楽しいよ!もと乗務員が語るてんやわんやの船上日記!

クルーの毎日

クルー、乗務員は基本的に乗船中の休日はない。

クルーズ自体、ホームポートに入ったらその日にまた

すぐ次のお客さんをのせて出港するから休みがない。

ので必然的に働いているクルーにも休みはない。

もちろん部署によっては時間休をくれたりするところもある。

 

クルーの契約期間は3カ月~10カ月くらいでポジションやコース、

会社によって異なる。

偉い人の方が契約期間は短く、休みの期間は長い。

下っ端クルーは半年から10カ月船に乗りっぱなしで

毎日10時間以上働いている。大変なんですよ!

 

最初に乗った船では諸々の事情により

レストランでウェイトレスとして働くことになったが

レストランは朝、昼、晩と仕事があり

合間合間に短い休憩時間がはさまるだけで

コースによっては朝5時前から夜11時過ぎまで仕事の日もあった。

とはいえ港に停泊中は船上のお客さんも減るので

私のいたレストランでは半分くらいに休みをくれて

外に遊びに行けることもあった。

休憩時間短いんだから休めばいいのだけどやはり遊びたいのが人情。

船の上でのストレスを発散するためにほとんどのクルーは

時間があれば上陸して何か食べたり、観光したりしていた。

 

クルーの給料はかなり安い。

それでも船に乗っていればまずいながら食事も出るし

ユニフォームのクリーニングもしてくれるし

最初の会社ではストッキングや時には化粧品をくれたりしたので

何もしなければ契約期間の最後にはそれなりにお金がたまるはずなのだが

ストレスには勝てないんだよね。

上陸しなくても、夜になると開く

クルーだけのクルーバーでちょっとつまみながらお酒を飲んでしまう。。。

結局飲食費はどうやっても削れなかったりする。

 

私はその時母ががんで入院していたので

毎月給料が出ると日本の郵便局からお金を送っていた。

アジア船では銀行方式になっていて、お金は船内の銀行で預かってくれるけれど

ヨーロッパ船はまさかの全額手渡しで、

契約期間が終わるまでお金の隠し場所には悩まされた。

まぁ誰にもとられなかったけど。